2018年12月11日火曜日

未来図ニュースvol.11完成。最後は12/20(木)ふれあい会館です!

前回はご参加は9名と少なめでしたが、初参加のお二人も加わり、かえって密度の濃い楽しい未来図をつくる会でした。
未来図ニュースが完成したので、その様子を御覧ください。

未来図ニュース第11号、完成!


今までみんなでつくってきた浦河の未来の姿、未来図。
こんなことやれたらいいよね!と出てきたアイディアはなんとこれまでに50以上。

この中からみなさんがやってみたいことはなんでしょう?
と、あらためて問いかけました。

オロマップ改造計画も引き続き大人気だったのですが、みんなで選んだのは「大学をつくる」でした。
何をやるにしても、結局は「人づくり」だよねと納得感のあるテーマ選択になったようです。

未来図ニュースもすっかり冬化粧です

具体的な10年後のイメージもでてきて盛り上がりましたね。
自分でもどうなるのか手探りで進めてきた未来図をつくる回も、次回が一応最終回です。

最後のはみんなで明るい未来の姿を共有しましょう!


さて、今までいくつかでてきた「10年後の浦河がこうなったらいいよね!」の姿。
最後はまとめてみたいと思います。
それぞれがどんな未来を描いて、そのために何をしていけばいいのか。
共有できるといいなと考えています。次回もお気軽にご参加ください。

未来図をつくる会 vol.12
日時:2018年12月20日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)


2018年11月5日月曜日

未来図ニュースvol.10完成。次回は11/15(木)ふれあい会館です!

残すところあと2回となった未来図をつくる会。
第10回は修学旅行で大阪から来ていた高校生3人も参加してくれました。
楽しんでくれたようで良かったです!

未来図ニュース第10号、完成!


今までみんなでつくってきた浦河の未来の姿、未来図。
こんなことやれたらいいよね!と出てきたアイディアはなんとこれまでに50以上。

自分ならどれに取り組んでみたいでしょうか?
参加者のみなさんに選んでもらって、具体的に考えてもらいました。

第10号は秋の装いです。今年は11月になっても暖かいですね!

夢のある話で盛り上がりましたね。
次はどんなことを話してみたいでしょうか?

次回はみんなで取り組めることを考えましょう!


次回も話してみたいことを選んでもらって、時間を使っていきたいと考えています。
またみんなでワイワイと話していきますので、お気軽にご参加ください。

未来図をつくる会はお茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきます。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.11
日時:2018年11月15日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年10月13日土曜日

未来図ニュースvol.9完成。次回は10/18(木)ふれあい会館です!

もうわずか3回を残すのみとなった未来図をつくる会。
9回の様子をご覧ください!

未来図ニュース第9号、完成!


7回目からこの9回目までは、希望者の方に「やってみたいこと」をお話しいただきました。
どうしたらできるかを一緒に考えます。今回はおふたりの方の発表でした!

今回は秋を感じさせるデザインの未来図ニュース

「やってみたいこと」の裏にはきっと自分なりの目的があるはず。
はっきりすると、何のためにやるのか見失わずに取り組んでいけるのではないでしょうか?

次回はみんなで取り組めることを考えましょう!


次回の未来図をつくる会はまたみんなでつくった未来図に立ち戻ります。
今までにたくさん挙げられた「こんなことできたらいいよね!」というプロジェクトからいくつか取り上げ、実現できるか考えてみます。 
またみんなでワイワイと話していきますので、お気軽にご参加ください。

未来図をつくる会はお茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきます。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.10
日時:2018年10月18日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年9月18日火曜日

公共施設は「機能」を見直し、一元管理と統廃合の検討を(質問原稿全文)

1970年代、日本でもっとも公共施設が増えた時期だそうです。
それから40年以上経ち、つくられた公共施設が大量に更新時期を迎えています。

一斉に老朽化する公共施設と積み重なる維持管理費


当町でも財政が厳しいところではありますが、公営住宅を建て替えたり、クリーンプラザや姉茶橋を改修したり、またファミリースポーツセンターについては今後どうするのか検討をしているところです。
ただし、先般の議会でとりあげた給食センターや昨日話題になった保育所を含め、多くの老朽化した建造物をどうするのか、依然として不透明な状況です。

取り壊しも進む老朽化した公営住宅

補正予算でもときには数百万円単位の修繕費も計上される状況を鑑みますと、想定外に維持管理に費用がかかっている状況もあるのではないか。
となると建設費だけでなく維持管理費、そして解体費も含めて費用を考えるいわゆるライフサイクルコストの観点から、老朽化に対して少しずつ改修するのがよいのか、思い切って建て替えるべきなのか、しっかりと考えなくてはならない。
統廃合も当然検討されるでしょう。

抽象的な方針ではなく具体的な取り組みを


いずれにせよ、すべての建物を維持管理することは困難だとされており、これをうけて国は平成26年「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針」を定め、各自治体においても現状や課題を客観的に把握するとともに、公共施設の管理における基本方針を定めるものとしています。
当町においても平成29年に計画を策定したところです。
しかしこの計画においては、あくまでざっとした方針と目標を示すにとどまっています。今後具体的にどのように取り組んでいくのか明確ではありません。

現在利用されている施設を減らすことは当然難しいわけですが、しかし計画もつくった以上進めなければなりません。
一体どのように進めるのかを明らかにする趣旨で質問をさせていただきます。

項目1ですが、あらためて当町の公共施設等総合管理計画の方針と目標を伺います。

公共施設の一元管理と取り組みを進める体制は


項目2です。
この問題は報道でも扱われており、一般的には住民の間でも公共施設の数や規模の一定の縮小・削減はやむを得ないだろうという感覚はあるだろうと認識しています。
しかしながら、当町において具体的にどの程度の縮小・削減が必要になってくるのかわかりづらいのが正直なところだと思います。
住民への周知はどのように行われているのでしょうか。

項目3です。
平成29年に総合管理計画を定めてまだ1年半でまだ判断しづらい部分だとは思いますが、定めた目標に対して現状をどう認識しているかを伺います。
また目標は立てても、実際にどのように推進するのでしょうか。
こうした公共施設全体の一元的な管理と具体的な計画策定を主導する体制は整っているのか伺います。 

住民がどのように利用しているか洗い直すべき


項目4です。
統廃合や多機能化をどのような考え方で進めればよいのか。
これは大変難しい問題だと私も思いますが、例えば、利用者数の少ない施設から順番に廃止するとか、同じ体育館なのだから数を少なくしようとか、そうした単純で乱暴な考え方ではまずいだろうと思います。
ではどのように考えればよいのでしょうか。

例えば、例が適切かわかりませんが、今元気ステーションのある場所はもともと空きスペースでした。
しかし当時は高校生らが放課後に雑談して過ごす場になっていました。
意図した使われ方ではないと思いますが、現実にそのように機能していたと言えます。
誤解いただきたくないのですが、それが良い悪いを論ずるつもりはありません。

申し上げたいのは、統廃合や多機能化にあたっては、運営側からの視点と発想で「この施設はこういう目的でつくったが、これくらいしか利用していないからあまり必要ないだろう」と考えるのではなく、「この施設は想定外だったけど現実にはこんな風に住民に認知されて利用されているから、喜ばれているから、その機能はあそこで果たせるようにしよう」と利用者側の視点に立って考えるべきではないかという点です。 

建築系施設については、住民福祉は損なわないまま機能を集約するような考え方で、具体的な施設の統廃合や多機能化を検討し、示すべきだと考えます。
そのためにも各施設ごとに、利用人数や行政側の設置要件にこだわらず、住民からみてどのように機能して利用されているかという観点から洗い直すべきではないでしょうか。

いずれ必要になる財源は基金積立やふるさと納税で


項目5です。
同時にいずれ必要になると考えられる多額の財源確保のためには、基金の積立やふるさと納税も手段とすべきではないでしょうか。
基金をあまり積み立てると財務省から睨まれるという旨の説明も何度か伺ってはいますが、そうはいっても無い袖はふれないわけです。
いずれ間違いなく必要になってくるお金を貯金せずに、宝くじを待つような心境では困ります。
次世代のためにも、やはり着実に基金を積み立てるなり、せっかくたくさんいただいているふるさと納税を有効に活用してはいかがでしょうか。

2018年9月17日月曜日

未来図ニュースvol.8完成。次回は9/20(木)ふれあい会館です!

更新するのをうっかり忘れていましたが、未来図をつくる会も8回目を終えました!

未来図ニュース第8号、完成!


7回目から今までの未来図づくりを一区切りして、進め方を変えました。
どなたか3名の方に「やってみたいこと」をお話しいただき、どうしたらできるか一緒に考えます。
今回もご覧の御三方が発表してくれました!

毎月季節の花があしらわれる未来図ニュース

普段は漠然としている「やってみたいこと」も話をしていると整理されて気づきもあるようです。
すでに動きがあることをご存知のかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

次回の未来図をつくる会も「こんなことをやってみたい!」という方数名に話してもらい、そのトピックについて意見交換してもらいます。
アイディア募集や仲間づくり、周知に活用いただけます。
ぜひ未来図をつくる会をご活用ください!

次はどんなワクワクする話が飛び出すのでしょうか??
9回目は9月20日(木)19時からふれあい会館です。

未来図をつくる会はお茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきます。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.9
日時:2018年9月20日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年9月13日木曜日

浦河に必要な広域公共交通って?道内の鉄道&バスの一元化を(質問原稿全文)

JR日高線が被災してから4年近くになり、残念ながらまったく復旧の見通しがたちません。
代行バスになってからというもの、浦河駅から苫小牧まで4時間以上かかるようになりました。
しかもその間、乗り換えが二回。
さらには、運賃の支払い方法や乗降場所、ルートの度重なる変更がありました。 

浦河「駅」ではなく国道沿いの停留所で発着する代行バス


現在、乗り場は駅なのか、国道沿いなのか。
運賃はどう払えばいいのか。
この場に即答できる方はいらっしゃるでしょうか。

住民ですらわかりづらいのですから、はじめて使おうという方には事実上利用不可能だといっても過言ではありません。
事実、あまりの不便さに輸送密度は被災前に比べて3割以上減少しています。

この実情をもって、時間とお金をかけても日高線を復旧すべきか、バス転換により利用者の不便を早急に解決すべきか、管内住民の間でも大きく意見が割れていると承知しています。 

日高線はバス転換を含む選択肢から結論


こうした中、7月末に開かれた沿線自治体の町長会議では、3つの案から検討して11月までに考えをまとめると報じられました。

3つの案とは

  1. あくまで全線復旧、
  2. 鵡川-日高門別間のみの復旧、
  3. 全線バス転換

です。

日高線沿線として、はじめてバス転換も選択肢に挙げられました。
これはこれまでの日高線の全線復旧を大前提としてきた沿線7町の立場とは明らかに異なります。

そこで項目1の質問です。
当町としては、今後の協議においてどのような考えで臨むつもりなのでしょうか。
協議においては、JR北海道が自治体に対して8つの支援策を示しているところです。これに対する評価を含め、見解を伺います。 

不便な代行バスがなし崩しに残ることだけは避けたい


項目2に移ります。
バス転換も選択肢のひとつとして机上にある現状。
ということは、いくら全線復旧を訴えても、場合によってはバス転換の可能性も現実にあるものだと理解しています。
万が一バス転換の方針が決まった場合、それから「さて、どうするか」と考えるのでは遅きに失する。

沿線の七町ではそれぞれの立場や利害も異なります。
どの選択肢を選ぶことになるのか。
合意を得るには大変な困難が予想されます。
話がまとまらなければ、最悪、この不便な代行バスだけがなし崩し的に残るという悲惨な事態になるのではないか、と大いに危惧しています。

こうした事態を避けるためにも、この際、当町の立場として公共交通に何を求めるのか。
これだけは外せないという要件をしっかりとおさえて協議に望む必要があります。

また11月までに結論をまとめるという大変タイトなスケジュールです。
他町にも呼びかけ、早急にこうした観点から論点を整理して協議すべきだと考えますが、町の見解を伺います。

浦河に必要なのはまず都市部と空港へのアクセス


項目3です。
では、私たちは公共交通に何を求めるのか。
ここが今回特に訴えたいところであります。

日高線がこうして長きに渡って運休し、バス転換も選択肢に浮上する中、今こそ、どのような公共交通が必要なのか自治体自ら考える機会なのだととらえています。
あらためて考えてみますと、私としてはやはり都市部への日帰りアクセスと空港へのアクセス、それから広域の交通網の確保を保証していただきたい。

まず都市部へのアクセス。
国交省の考える日帰り圏とは概ね片道2時間半の範囲だそうです。
鉄道においては実現していた2時間半での都市部へのアクセスは今後も保証されるべきだと考えます。
これは当町にとって、住民の専門医療や買い物の需要に応えることにつながります。

それから空港へのアクセス。
この7月末をもって従来の新千歳行き特急うらかわ号が廃止され、8月からひだか優駿号が新設されました。
ありがたいことに空港までは3時間と、従来から1時間も短縮されて利用できる水準になりました。
一方、苫小牧中心部へのアクセスは困難になりました。双方必要なものです。

最後に、広域の交通「網」=交通体系であります。
今ある代行バス含むバス路線は、一般に暮らしている我々ですら大変わかりづらい。
まして地域外からはじめてくる方はなおさらです。 

利用者がわからない公共交通は無きに等しい


先日函館からお客さんがいらっしゃいましたが、浦河にどのように来ればよいかわからなかったそうです。
結局その方には函館から列車で苫小牧まで来ていただき、知人が浦河から苫小牧まで車で迎えにいったそうです。

しかしよくよく調べてみると、昼過ぎに函館をスーパー北斗で出発して南千歳まで来て、今回新設されたバス路線である「ひだか優駿号」に乗り換えれば19時半には浦河に着くようです。
函館から浦河まで7時間ほどで着くならさほど悪くありません。
バスのルートを見直して所要時間を1時間ほどはやめ、かつ他路線との乗り継ぎも考慮いただいた結果とありがたく思います。

しかしこのようなアクセスの仕方、マニアはともかく、一般の方が果たしてわかるでしょうか。
今一度、利用者目線にたってみる必要があります。
利用者がみつけられない公共交通は、ないに等しいわけです。

こうした観点にたてば、日高に限らず、北海道全体の交通「網」として列車やバスがまったく機能していない。
路線ごとの話ばかりで、全道的な交通体系としての議論がなされていません。

JRが売りに出しているお得な周遊きっぷやフリーパスだって、バスには適用されない。
適用されなければ当然これを利用する観光客は、バス路線沿線に来るわけがありません。
道や国のいうインバウンドも観光振興も何もない。
通常の用を足しに来ることすら叶わない。

時刻表と運賃を一元化した全道的な交通網の保障を


ハードルは高いと思いますが、この際、北海道内の交通体系を一元化する提言を町村会として、国や道に強く訴えるべきではないか。
北海道内すべての鉄道とバス両方の時刻表と運賃体系の一元化であります。

今、全道各地で廃線が議論される中、同様の問題意識を抱える自治体も多くあるはずです。
浦河、日高にとどまらない広い視野にたったこうした交通「網」としての考え方の重要性を、少なくとも協議会でしっかり共有いただきたい。 

あらためて項目3をまとめます。
当町としては、都市部への日帰りや空港へのアクセスの確保を最重要視するとともに、この際鉄道と都市間バス等の交通体系を全道的に一元化する提案もすべきではないでしょうか。

地域「内」の交通は厳しくとも自分たちでやる覚悟を


最後に項目4であります。
とはいえ、望むことばかりを一方的に主張してばかりでは叶うものも叶いません。
浦河町として責任をもってこれだけはしっかり私たち自身でやるのだという覚悟も合わせて必要ではないでしょうか。
そしてそれは私の見解では、地域内の交通は自分たちで取り組む意思を示すことだと考えます。

先程のように、持続的で利用可能な広域の公共交通については、道や国が責任をもって確保していただきたい。
そのように道内の他自治体とも連携してしっかりと要請していく。
と同時に、高校への通学を含む地域内の交通は自治体がしっかりと責任をもって担っていく。
こうした覚悟を示すべきではないでしょうか。

2018年8月9日木曜日

未来図ニュースvol.7完成。次回は8/17(金)ふれあい会館です!

7月は雨が続いてなんとなく鬱々とした気分でしたね!
が、7回目の「未来図をつくる会」にも20名ほどご参加いただきました。
いつもありがとうございます!

未来図ニュース第7号、完成!


7回目から今までの未来図づくりを一区切りして、進め方が変わりました。
どなたか3名の方に「やってみたいこと」をお話しいただき、どうしたらできるか一緒に考えてみました。


普段は漠然としている「やってみたいこと」も話をしていると整理されて気づきもあるようです。
前回の発表者に伺うと、早速すぐにプロジェクトをはじめたり、課題を解決したり、何らかの進展もあったようです。
これは嬉しいですね!

未来図をつくる会は「こんなことをやってみたい!」という方数名に話してもらい、そのトピックについて意見交換してもらう場にしていきます。
アイディア募集や仲間づくり、周知に活用いただけます。
ぜひ未来図をつくる会をご活用ください!

次はどんなワクワクする話が飛び出すのでしょうか??
8回目は8月17日(金)19時からふれあい会館です。

未来図をつくる会はお茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきます。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.8
日時:2018年8月17日(金)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年7月16日月曜日

34年ぶりの人口増!自治体がつくる日本一の子どもの遊び場と住宅政策

34年ぶりに人口増加を記録した空知管内秩父別町
増加したとはいえ、2,436人(2018年1月現在)の小さなまちです。

その秩父別町が自治体自ら巨大な遊び場を整備したと伺い、仲間と一緒にお邪魔してきました。

浦河からざっと300km、旭川と留萌の真ん中くらいにあります

北海道中から人を集める子どものための屋内遊技場


どんな施設なのか、写真を中心にご紹介します。

平成29年4月オープンの屋内遊技場「キッズスクエアちっくる」

道の駅や体育館、図書館、博物館、キャンプ場などが一体となった中心部の一角にあり好立地。

受付画面で早速入力「家族8名、全員おとな」

受付には職員が常駐し、人数カウントも子どもが喜んで押してくれそうな画面で対応。


中に入るとネット遊具がどーん

メインのネット遊具は2層になっており、地上と合わせると都合三階建てを行き来できます。
奥に滑り台や子供向けのボルダリング、自動販売機付きの休憩所もあります。

スーツ姿のおじさん達も混ぜてもらいました。怖くないよ

スーツ姿のおじさん達も童心に帰って「うへー!」「歩きづらい!」と少し汗の滲むくらいの運動になりました。

この施設、昨年の一年間でなんと8万人が利用しました。
秩父別の住民は2,500人ほどです。
近隣の旭川や深川、さらには札幌からもたくさん来てくれているようです。

隣接する道の駅(温泉も併設)やキャンプ場も利用者が増え、食堂は手一杯で何らかの手を打たなければならないという嬉しい悲鳴もあるようです。

さらなる一手、国内最大の屋外遊技場をオープン


秩父別はここで止まりません。
今年2018年7月に、この施設の裏に屋外遊具もつくりました。

日本一のキュービックコネクション(高さ13m)

早速我々も遊んでみます。

スーツ姿で果敢に挑戦

ちょっと見づらいですが、ただ登るだけではなくて随所にポールや滑り台、休憩スペースなど様々な遊具があります。

最上段はかなりの高さです

写真はプライバシーも配慮して載せませんが、平日の4時頃にもかかわらず近隣の市町村から10~20人くらいの子どもたちがお母さんに連れられて遊びに来ていました。

こちらはオープンしたばかりですし、人数がカウントできません。
が、先の「ちっくる」で数えた限りでは、オープン直後の日曜日は1日だけで1,000人の入場があったようです。

浮かせた財源を人口減対策として子育て支援へ


秩父別町はどのような経緯でつくることになったのでしょうか。

神藪町長にお話を伺うと、就任してからの約10年間で財政健全化に取り組んできたそうです。
町債(借金)を10億円ほど返し、逆に基金残高(貯金)を10億円ほど積み上げました。
実質20億円分の余裕を生んだ計算になります。
これにより生まれた財源を人口減対策として、子育て環境の充実に投入します。

他の自治体でも実施しているような各種子育て補助メニューの充実に努めます。
また後ほど紹介する住宅政策も手がけます。

「いずれは遊び場をつくってあげたかった」と語る神藪町長。
まわりがみんな週末になると、子どもや孫を近くにある旭川のカムイの杜公園に連れて遊びに行ってしまう。
ああいう目一杯子どもが遊べる環境をつくってあげたい。
勉強よりも何よりも、子どもはまず遊ぶことが一番大事だ。
こういう田舎町で半端なことをやっても誰も着目してくれない。

というわけで、屋外施設4億円、屋内施設6億円、総額10億円の遊び場ができました。
財源は全額過疎債で、実質自治体負担は3割(3億円)です。
運営は振興公社が担い、指定管理料は双方合わせて1,100万円/年と伺いました。

遊び場を自治体自らが力をいれて整備する事例というのはあまりありません。
実際に大勢の子ども達とお父さんお母さんのみならず、元気な祖父母まで道内各地から遊びに来ています。
ただの遊具=遊び場を超えて、多世代の集客施設になっていることに注目です。

着実に需要に応える住宅・宅地政策


冒頭でも書いたとおり、たった3人ではありますが、人口増を実現した秩父別町。
住宅・宅地政策も注目です。こちらは直接現地を見たわけではない旨、ご了承ください。

7/16付の道新記事にも社会増事例として紹介されていました

2010年に話題となった「1円宅地」は、2016年に計38区画が完売
次の手として、昨年は民間がつくる集合住宅に補助をします。

自治体が公営住宅をつくると法律で家賃が決まってしまいます。
すると、まともな収入のある世帯の家賃は8万円/月くらいになることもあります。

秩父別は、2棟12戸を建設する民間業者に4,800万円(1戸あたり400万円)を補助しました。そのかわり家賃の上限を5万円にしてもらうなど、若い世代が住みやすい住宅を民間の力を借りながら実現したようです。

田舎のまちの人口減少対策で、課題になるのが住宅供給。
明らかに需要があるにもかかわらず、単純に住む家がなかったり、仲介してくれる不動産会社がなかったりします。
実際にただ住宅をつくっただけで、町外に住みながら勤める方が住所を移していらっしゃるようです。

参考までに、昨年浦河でつくった子育て支援住宅は、たった1戸の建設費で2,000万円くらいかかっています。
目的と期待される成果にもよりますが、費用対効果も優れているように思います。

いずれにせよ、こうした着実な取り組みの上での思い切った政策として屋内外遊具があることを忘れてはならないと感じた視察でした。

2018年7月10日火曜日

森ジャムついでの謎のしいたけ工場に感心した下川町の話。

前からゆっくり行ってみたかった下川町。
「森ジャム」というイベントがあるということで、「うらフェス」の参考にと、遊びも兼ねてお邪魔してきました。

すごいオシャレな雰囲気が醸し出されています

浦河から富良野経由の6時間ドライブ(350km)

行ってみると知り合いも多く、さらに様々な方をご紹介いただくこともできて、思った以上にとっても実り多かったです。(なぜか上記リンクの集合写真にも紛れています)
調べれば色々出てくると思いますので、ここでは2つだけ簡単にご紹介。

うなるEZO CUP、ふんわり森ジャム。


全然知らなかったのですが、「EZO CUP」というチェーンソーアート大会が併催されていました。
国内最高峰の大会だそうで、国内外から9人の参加があったようです。

すごい彫り(作品も、ご自身の身体も)の米国参加者ラムセイさん

会場内のチェーンソーの爆音がとてつもないのですが、作品がどれも素晴らしい。

過去作品でしょうか。そこらへんの野外美術館より圧巻です

これをみるだけでも価値あると思います。
私のつたないスマホ技術ではその価値が伝わるか大変心もとないのですが、なぜかぐぐってもいい感じの画像があまり出てこないので参考までに貼っておきます。

その隣り合わせの森ジャム会場のほうは打って変わって、オシャレでほんわりした雰囲気の会場です。


こちらは友人が終了後に爆速で編集して公開していました。
私も一瞬映っていていましたが、特に粗相はないようでしたので貼り付けておきます。
よかったらぜひ観て再生回数の向上にご協力願います。

公営住宅×バイオマスボイラー×カフェ、とさらに...?


さて、こちらが今回の記事のメインです。
中心部からちょっと離れた一の橋地区に「一の橋バイオビレッジ」はあります。

ハードを説明すると、見出しの通り、バイオマスボイラーを併設した26戸の集合住宅です。
屋根付き廊下でつながっている平屋の公営住宅で、一人暮らし用の小さなサイズと家族用の大きなサイズがあるようです。

ついでに郵便局や駐在所、コミュニティセンター、バス停なんかもくっついていて、ものすごいコンパクトシティ具合です。
もともとは近隣のお年寄りが住んでいたのですが、高齢化につれて施設などに出ていかれ、現在は近くの障害者施設の従業員の方が割と住まわれてるとか。

ソフト面では、地域おこし協力隊が任期終了後にNPO法人をつくり、集落支援的な活動をされているようです。
またシェフの方中心にコミュニティカフェを運営されています。

奥がカフェと販売用ワゴン。手前の樹齢百年の松すごい

ご覧の通り新しくてオシャレな感じですが、2013年供用開始です。
詳しいことはこのあたりの記事をご覧になっていただくとして、注目したのはしいたけ工場です。
こちらは行くまで知らなかったです。

町が栽培も販売も手がける謎のしいたけ工場


バイオビレッジと同じバイオマスボイラーから熱供給を受けて隣接するこのしいたけ工場。
驚いたのはこの工場が町(自治体)の直営という点です。

もともとかつては下川でしいたけ栽培がされていたようです。
が、下川町のある道北地域ではあまりもう活発ではないのか、ここのしいたけが近隣市町村の大手スーパー等に出荷されているそうです。

見づらいですが栽培用ハウスは5棟くらいありました

始動してたったの4年です。
自治体が直営ではじめて、それほどすぐに実績が出せるものなのでしょうか。
所長も役場職員なら、販売も農協を介さず直接販売してるとか。
これは謎と言ってもおおげさではないほどなかなかすごいことのように私には思えるのですが、みなさんいかがでしょうか。

下川町、わずか人口3,500人ほどのまちでどれだけ新しいことを次々仕掛けていることか。
さすがたくさん取材もされていてウェブに記事も豊富です。
このあたりの記事にもう少し詳しく書かれていますが、また次の機会にもう少し詳しくお話を伺ってみたいものです。
こうしたパワーの源は何なのでしょうか?

パワーの源はどこにあるのか


その「答え」を20年も前から実践(というか20年前の当時は「答え」ではなく「仮説」という方がおそらく正確だと思いますが)されてきた方の話をきいて得心しました。
そしてそれと同時に、やはり大きな物事の流れをつくるには少なくとも10年、20年という時間が必要なのだということをあらためて実感した視察でした。

パワーの源、みなさんは何だと思いますか?

なお今回は正式な視察ではなく、下川の方に休みの日にさっとご案内いただいた点をご承知置きいただくとともに、間違いなどあったらお詫びして訂正申し上げます。

さて、帰り道に秩父別を視察してこれも大変興味深かったのですが、その話はまた今度。
このブログ、なかなか記事毎のトンマナが一貫しません。

2018年7月5日木曜日

未来図ニュースvol.6完成。次回は7/12(木)ふれあい会館です!

「未来図をつくる会」も6回目が終わり、なんと折返しです!
手探りで進めてきた会ですが、「ニュースやFacebookをみました!」というはじめての参加者の方も。
続けることは大事ですね。

未来図ニュース第6号、完成!


これまでは「どんなまちになったらいいだろう?」と考えてきました。
だけど誰も何もやらなければ絵に描いた餅です。
そこで今回は「自分のやっていること」や「やってみたいこと」を未来図に位置づけていきました。
思いもよらないことが人やまちへの貢献につながっているかもしれません!

だんだん文字数が増えて窮屈になってきた6号目

ゴミ拾いジョギングは北欧発であちこちで流行っていると聞いていましたが、まさか浦河で実践されている方がいるとは!(「プロギング」というそうです。
薪割りも森林という浦河の資源の活用になっているし、飲みに出かけるのものんべ通りの活性化に(!)つながっています。

これからは当会をうまくご活用ください!


これからは「異世代・異文化交流をしてみたい」とか「田舎でもオシャレできる雰囲気づくりがしたい」とか、他の方の話に触発されて次へのアイディアもでてきたようです。

次回からの未来図をつくる会は、「こんなことをやってみたい!」という方数名に話してもらい、そのトピックについて意見交換してもらう場にしていきます。
アイディア募集や仲間づくり、周知といった形で当会を活用いただけます。

次はすでに3名の方が決まっています。
どんなワクワクする計画が飛び出すのでしょうか??
7回目は7月12日(木)19時からふれあい会館です。

未来図をつくる会は毎月第二木曜日に実施します。(変更の場合もあり)
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきますよ。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.7
日時:2018年7月12日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年6月21日木曜日

築50年の給食センターの早期建替えを!親も子どもも安心できる供給体制へ。

6月定例会、全日程を終了しました!
「観てたよ。傍聴行けば良かった!」と暖かい言葉もかけていただきました。
いつも力不足を実感しますが、大変励みになります。

そういえば、今回の議会は傍聴者がちらほらいらっしゃいましたね。
気軽に来ていただきたいと願います。

6月からはクールビズでノータイです

さてでは早速、今回の私の質問「給食センター建替えについて」の読み原稿を公開します。

未来そのものである子どもたちを毎日つくる大切な給食


この年度末に「国立社会保障・人口問題研究所」が最新の人口推計を発表しました。
これによれば、30年以内に浦河の人口は6,000人を切るそうです。みなさん、あらためて驚いたのではないでしょうか。
想定以上の、少子高齢化、人口減少。
現役世代がなかなか明るい未来を描きにくい現状だと言わざるを得ません。
しかし、こうした状況だからこそ、今、我々は未来について語らなければならない。

では、未来とはなにか。
今、目に見える未来の存在として、子どもたちがいます。
いずれ大人になりまちを担うはずである、子どもたちこそが未来です。
では、その子どもたちは何でできているのでしょうか。

こんな英語のことわざがあります。
You are what you eat.
直訳すれば「あなたはあなたが食べたものそのもの」
つまり「人は食べるもので決まる」と言うような意味です。

子どもたちは、子どもたちが食べるものでできています。
今回の質問は、未来そのものである子どもたちを、毎日つくっている大切な食である給食をとりあげ、「給食センター建替えについて」と題して一件伺います。

素人目にも今すぐ建替えるべき築50年の給食センター


給食はここ数年問題があり、所管委員会の議題となったり、米谷議員、木下議員も一般質問でとりあげていらっしゃいました。

私は浦河で育ったわけではないので過去のことはよくわかりません。
先日、今の給食センターにお邪魔してきました。
説明を受けながら現場を見学し、また実際に給食を食べてきました。
大変美味しくいただきました。働くみなさんからお話も伺いました。

短い時間ではありましたが、素人目にも明らかなことがあります。
率直に言って、今の給食センターは、今すぐ建て替えるべきだということです。
なぜこの施設が、大規模改修をするでもなく、建替えるでもなく、どんな意思決定もされないまま申し訳程度に補修され、今まで放置されてきたのかが不思議なくらいです。

浦河の給食センターは、現在の水準ではあらゆる意味で狭すぎ、かつ築50年と道内でももっとも古い給食センターのひとつです。
これの早期の移転・建替えを実現していただきたい。
あるいは、もしできないのならば、どうするのか。少なくとも方針は直ちに決めていただきたい。
このような趣旨で「給食センター建替え」について、一件7項目に渡ってお訊ねします。

今、安心して供給できる体制を決めるべき


項目1、特にパンやご飯についてでありますが、かねてよりトラブルが続いている当町の学校給食です。子どもたちが食べられなかったり、残したり、またこうした状況が頻繁にあることにより、保護者がいちいち心配になるような現状は根本から解決するべきです。
町として、子どもたちが安心して食べられる供給体制を整備しなければなりません。
また昨今ではアレルギーや食中毒の予防など、新たな問題への対応が求められています。昔とは事情が異なります。内容についても一層の充実に務めるべきです。
これらの抜本的な解決に向けて、早急に給食センターのあり方の方針を決めるべき時ではないでしょうか。

項目2、現在の給食センターは大規模改修もないまま築50年と老朽化が進んでおり、かつ、現代の給食センターに求められる基準からみると大変手狭であります。
今の基準に沿って建て替える場合に求められる規模と概算のコストをお訊ねします。
また、施設がこうした古い基準で建てられている都合によって、浦河では出せていない献立はあるのでしょうか。合わせて伺います。

項目3、米飯について、自前で製造する場合と業者に発注する場合とを比べていかがでしょうか。
もし業者にお願いすれば、ご飯の材料費の中に輸送費や人件費が含まれてきます。自前であればそのコストが材料費には反映されずに済む分、一食あたりのおかずの充実につながるのではないでしょうか。

項目4、以上の問題を抜本的に解決するには、早急に米飯製造も可能な給食センターへ建替えるほかないと考えますが、町の見解はいかがでしょうか。
可能性としては、デリバリー方式や自校式もあると承知していますが、当町の実情を踏まえれば検討する選択肢にすらなりえないと考えております。

財政的に不可能というほどでもないはずだ


項目5、最大の課題はやはり財源だと考えるが、給食センターについては国の補助もあり、他の施設と比べれば着手しやすいのではないでしょうか。見解を伺います。

項目6、またこの際、国の推進する公共施設の統合や複合化を図ることでさらなる補助金確保がしやすくなるのではないでしょうか。
長期的には町内の公共施設全体で維持費縮減も期待できるはずです。
少子化による供給量の減少を今から見越して、他施設への供給と提供、子ども食堂の併設など食を中心とした多機能化、
あるいは、同じく老朽化が進み更新が困難、かつ、一体化によるメリットが期待できる子育て支援施設や児童館等との統合といった方向性を考えるべきではないでしょうか。

項目7、こうした複合化を念頭に置けば、現地建替えよりも、中心部への移転が適切ではないでしょうか。
その場合には、様似町への給食供給もあり得るはずです。

以上、7項目についてお答え願います。

2018年6月7日木曜日

チャーチルと映画館大黒座の話

昨夜大黒座で「ウィンストン・チャーチル / ヒトラーから世界を救った男」を観てきました。
端的に、大変おもしろかったです。

自動ドアが壊れがちな夕方の大黒座

チャーチルといえば、英仏連合軍がナチスの猛攻によって海岸際に追い詰められ、あわや全滅の危機だったところを、小型民間船を大量に動員してドーバー海峡を渡り救出するダイナモ作戦、そしてそれに続くヒトラーとの徹底抗戦を決断する稀代の政治家です。
そのあたりを描いた映画「ダンケルク」(大好きなクリストファー・ノーラン監督作品)も素晴らしかったですね。

映画チャーチル、何が面白かったのでしょうか。

自らの責務としてどう決断すべきか


チャーチルは自ら組閣した戦争内閣において、首相でありながら唯一ヒトラーとの交渉に反対し、徹底抗戦を主張します。
しかし、あまりにも強い政敵の交渉推進論に判断を迷い、最後までどちらが最良の選択か、悩み抜きます。
交渉に入ることが、英国首相の私としての責務なのであろうか。
そう自問自答します。

実際に私も一議員(ペーペーではありますが)として、議会という自治体の最高意思決定機関において、反対の意思を表明することは大変な勇気のいることだということを日々実感しています。
本当に反対すべきなのか。
今、やらないより、やったほうがいいことなのか。
このまちのために、今、それはなされるべきことなのか。
大げさに聞こえるかもしれませんが、それが問われてこその議会だと私は考えています。

全員一致で賛成が望ましいと言われている(少なくともそう思われている)議決の場、つまり最終的な意思表明の場で反対することは、問題となる明確な論点の提出と説得力をもったスピーチが求められるでしょう。
しかも、それは基本的にたったひとりでつくらなければなりません。
何回か議決の場で反対したこともある立場として、何かしら共感するものがあったのでしょう。

ちなみに映画ではチャーチルは、民衆や閣外の大臣に現状と悩みを率直に話し、自分はどうすべきか問います。答えは交渉破棄で一致。
互いに共振しあい、よく言えば鼓舞され、悪く言えば扇動され、全面対決に臨むことになります。
名場面でした。

言葉で未来に立ち向かう仕事


また、今の時代からは絶賛されるチャーチルですが、その当時においてはそれが本当に正しい選択なのかはまったくわからないものでした。
当時の閣僚からは単なるヒロイックな理想論者の無礼で傲慢な老政治家という評価だったようです。

未来のことは、誰にもわかりません。
しかし政治家の仕事は言葉によって未来を切り拓くことなのだということ、今の時代に評価されることと未来において評価されることはまったく別のことなのだということ、そうした大切なことをあらためて認識させられました。

大黒座について少し


今年で創業100年を迎える大黒座。
この前の「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の上映に続き政治の映画が続きました。
また最近では、トラというやんちゃな猫の台頭により、大人気の看板猫チビを追いやることでその存在感を増すなど、こちらの政局も余談を許さない現状です。

台頭してソファに君臨するトラ

影響力を失いつつあるチビ

このあとの作品は話題の「スリー・ビルボード」やキルギスの馬のお話「馬を放つ」など目白押しで、楽しみです。


2018年6月5日火曜日

未来図ニュースvol.5完成。次の会は6/14(木)ふれあい会館で開催!

「未来図をつくる会」は次が6回目。
なんと一年も折り返しですね。うーん、早すぎですよね...
5回目はみなさん都合がつかなくて10人くらいでしたが、かえって密度の濃い話ができたのではないでしょうか!

未来図ニュース第5号、完成!


4回目は「誰もがすみやすいまち」「次世代に残したいものがある」の本質的な問題を明らかにして、その解決策を考えました!
時間も短い中、どこまで話せたでしょうか?
というわけで、第5号の未来図ニュースをどうぞ!

第五号はハマナスっぽい色合いであしらわれています

「誰もが住みやすいまちを考えたけど、解決策までは難しかった...
課題は、町内外の公共交通と、通信環境の整備と大きくふたつかな。
車が運転できなくても、持っていなくても住めたり、離れて住んでても気軽にコミュニケーションがとれると安心だと思うな。」

「大切なものを次世代に残すには、町外の人にも「浦河を使ってもらう」ことが大事。解決策は、ずばり体験移住環境の整備。
友人も浦河行きたいけど交通の便が悪くて現実に来れないって。
だから最初は公共交通と思ったけど、それより申し込んでるけど来れない体験移住希望者の受け入れからはじめるべきかなって。」

何が一番重要な問題なのか、しっかりを考えられていました。
参加者は移住者やUターンの方が多いので、浦河を外からみる視点が影響してるかもしれませんね。

さあ、ここで3つの浦河の未来に望むことについて、ひと通り考えることができました。
ここからは、この望むことと、自分を結びつけることに取り組んでいきます。

自分が今やってることや、これからやろうとしていることは、未来に望むことと、どのようにつながっているでしょうか?

6回目は6月14日(木)19時からふれあい会館です。

未来図をつくる会は毎月第二木曜日に実施します。(変更の場合もあり)
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきますよ。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.6
日時:2018年6月14日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年5月5日土曜日

未来図ニュースvol.4完成。次回は5/17(木)ふれあい会館で開催!

「未来図をつくる会」も次でなんと5回目です。
4回目は10人くらいしか来られないかな?と思っていたらやっぱり20人くらいに。
また盛り上がりましたね!

未来図ニュース第4号、完成!


3回目までは浦河の強みをもっと活かす方策が色々とでてきました。
4回目は「誰もがすみやすいまち」「次世代に残したいものがある」について考えました。
何がいちばん重要な課題なのでしょう?

というわけで、第4号の未来図ニュースをどうぞ!

未来図ニュースvol.4は桜をあしらって春仕様です

「学校や映画館、JRもなくなっちゃいそうだけど...利用者を浦河のひとだけと想定しちゃってるかも?」
「歳をとると生活で不安や心配がたくさん。具体的には交通やインターネット利用、病院や介護の現状かな?」
「障害があると働く場所や医療環境、まわりからの視線が大変だよね。地域を含めた支援体制かな」
「ヨソから浦河来るとどこで何ができるのか全然わからない。町丸ごと新入生歓迎会みたいなのがあるといいね!」
「子どもの数少なくなると友達の家やお店まで遠いよね。アクセスしやすい気軽な居場所がないことが課題かなあ」

みなさんの実感とくらべていかがでしょうか?
「ここだけやれば!」という大事な課題がちょっとみえてみたのではないでしょうか。

ただ、まだ詳しくわからないこともありそうです。
なので、次までにもう少しまちの現状を調べてきましょう!
5回目は5月17日(木)19時からふれあい会館です。

未来図をつくる会は毎月第二木曜日に実施します。(変更の場合もあり)
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきますよ。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.5
日時:2018年5月17日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年4月3日火曜日

未来図ニュースvol.3完成。次は4月12日(木)開催!〜文化会館3F和室に会場変更です〜

今年からはじめた「未来図をつくる会」もすでに3回目。
今回は浦河に滞在中の大学生も参加してくれて、いつも以上に盛り上がりました!
発表も今までで一番楽しかったですね。

未来図ニュース第3号、完成!


3回目の今回は、前回話しあった「浦河の良いところをもっと活かしたい」の想いが実現している具体的な姿とそのために必要な事を考えました。
浦河の強みがもっと活きている姿って?

というわけで、第3号の未来図ニュースをどうぞ!

未来図ニュースも3号の発行になりました

都会から離れたほどよい浦河のよさは食べるものも買い物も遊びも浦河で全部完結する浦河王国をつくっちゃばいいんじゃない?
アイヌ料理のお店がほしいけど、まずはみんなに知ってもらうことからかな?
馬の良さを活かすには馬車ツアーや騎馬警察、プラセンタ工場つくったり色々やれるのでは?
多様な人を受け入れる良さをのばすにはざっくりしたルール、浦河十則なんていいんじゃない?
とほんとに面白いアイディアが出ました。

「面白いけどじゃあ誰やるの?実現できるの?」と、言われそうですが、ちょっと待って下さいね。
そもそも浦河の未来に望むことは
①浦河の良いところを活かしたい
の他に
②誰もが住みやすいまちにしたい
③次世代に残したいものがある
というみなさんの想いがありました。

ということは「今は住みづらい」「いつか無くなりそう」と感じているわけですよね?
次は②、③についてもっと考えていきます。
4月12日(木)開催です。今回は文化会館3Fの和室ですのでご注意を!

未来図をつくる会は毎月第二木曜日に実施します。
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきますよ。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.4
日時:2018年4月12日(木)19:00~20:30
場所:浦河町総合文化会館 3F 和室(大通3丁目52)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年3月19日月曜日

町長の公約「人づくり」って?現場主義を徹底し、職員の人材育成と適正な評価を!

3月議会の全日程が終了しました!
先般の一般質問「人づくり」についての読み原稿を公開します。

今回からは議場で撮影する写真の提供を受けられることになりましたので早速貼ってみますね。
ではどうぞ。

再質問に臨む武藤議員の晴れ姿?

「人づくり」についての一般質問読み原稿


議席番号3番、武藤拓也です。
発言通告書にそって1件8項目にわたって質問をします。

質問の前にその趣旨の前提について少しお話させていただきます。
今、私たちは世界の多極化、技術革命、情報革命、人口爆発に気候変動と人類史に残るような大きな変化にさらされています。

人口爆発で言えば、例えば現在一層の存在感を示している中国もすでに成熟期を迎え、インドが存在感を増してきます。
2030年、世界人口は増加し続けて83億人に達しますが、このうちインドが15億人と世界最大となり、GDPも日本を抜き世界3位になります。
人口増はインドだけではなく、世界中でより深刻な水と食糧の不足が想定されています。

さらには気候も変動期です。
世界規模の気候変動がはじまっており、今後100年で地球の気温は最も高い予測では5度程度、少なくとも1度はあがり、北極海の氷は消失する可能性も指摘されています。
日本は世界よりも気温上昇スピードがやや速いそうです。
先日も大きな被害があった大雨ですが、今後も日本全国で大雨の日が増える予測です。
こうした変化が基幹産業である農林水産業に与える影響は大きく、日高でもすでに魚種や漁獲量に影響が出ています。
九州では藻類の大規模な衰退事例が報告されています。

これらは一例ですが、このように想定されている未来に対して、どう浦河が取り組んでいくのか。
大きな変化の時代にこれから浦河がどのような役割を日本に、世界に果たしていけるでしょうか。
役割を果たすということは、価値があるということであり、価値があるということはお金になり、お金になるということは産業になるということであります。

誰も体験したことのない変化に対する対処方法を誰かが考えてくれるわけではありません。
その時代を生きる世代が全員で力を合わせて考えていかなければならない。

「生き残るのはもっとも強いものでも、賢いものでもない。もっとも変化に対応できるものだ。」
進化論のダーウィンが言ったとされるそんな言葉もあります。

来るべき状況に備えて、しっかりと変化に対応できる人づくりをしていかなければ、浦河のような小さな町は生き残っていけないのではないか。
そうならないよう、まずは行政の職員が前向きな危機感をもって率先して実行する。
それができる職員を育てていくべきだ。「人づくり」をすべきだ。
こうした認識を前提に質問を致します。

町長の公約「人づくり」 


項目1として、池田町長は今期の公約のひとつである「人づくり」についてお訊ねします。
執行方針の中でも浦河の宝として「人」を挙げていらっしゃいました。
まさしく「人」が大事だという点で考えを同じくすると共感する次第です。

ただその人づくりの具体的なところが、なかなかわかりにくい部分です。
まずはあらためてその方針と具体策をお聞かせ下さい。

私からは「人づくり」の上で私なりに大切だと考える3つの観点をお示しをし、見解をお聞きします。
3つの観点とは、①現場主義の徹底、②職員の能力開発と評価制度、③教育行政との連携です。

現場主義の徹底


日々の業務に携わるための基本的かつ重要な姿勢として、現場主義があろうかと思います。
国が示す対策事業や予算をみてから動くのではなく、現場の職員自ら変化を敏感に察知し、必要な策をあたため、チャンスを的確に捉え、先手を打つ。
こうした現場主義の姿勢が大切だと考えております。

と言っても、お願いされたことを安請け合いすることとはまったく違います。
現場にかかわる多様な利害関係者の声を聞いた上で、そもそも何が本質的な問題なのかを捉え、取り組む姿勢が私の考える現場主義です。
そのためにはまず何よりも現場を知ることが大切です。 

そこで項目2の質問です。
新入職員に対する浦河町内の現場視察研修を導入してはいかがでしょうか。
浦河出身者であれば、小中学校はもちろん高校でも総合学習があり、様々な地域学習が行われます。
産業や歴史文化、地形などの調べ学習や体験授業があり、普段の生活でも町が管理する施設を利用しています。
浦河で生まれ育つ中で意識しないままに学んでいることも多いわけです。

しかし町外出身者はそうではありません。
最近では、浦河町役場も町外出身の職員が増えております。
また、ずっと住んでいてもなかなか馴染みのない施設などもあるようです。
であれば、まずは浦河を知るところからはじめることが肝要です。
ぜひとも浦河についての基礎的知識を習得する体系的な現場視察研修を行っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

項目3に移ります。
次に、職員を農林水産業の現場や民間企業への派遣を検討できないでしょうか。
職員にも現場と共通の知識や経験がなければ働いている方との信頼関係もなかなか構築できず、きちんと活用してもらえる政策や予算はつくれないのではないでしょうか。

特にこれだけ一次産業従事者が減っている現状では、町の出身者であってもほとんど生産現場と関わる機会のないまま職員になっている場合もあるでしょう。

まずは昆布のおかまわりや厩舎の寝藁作業のお手伝いから始めてもかまわないと思います。
道庁への派遣はすでに実施していると承知していますが、同様に町内のあらゆる現場にも職員を派遣してはいかがでしょうか。

項目4です。 こうした考えを進めれば、さらには専門的職員の養成の必要性も自然と浮かびあがってきます。
そして目指す姿、理想が大きくなればなるほど、やりとげる覚悟と、息の長い取り組みが必要です。
現場から積み上げて業務を改善したり、政策にしていくには、関係団体との信頼関係や専門的知識、経験が求められます。
現場を熟知する専門的職員の養成を進めてはいかがでしょうか。

能力開発と評価制度


ふたつめの観点、能力開発と評価制度についてもおききします。

政策や業務改善は単に提案するだけではなく、責任を持って最後までやりとげる力と経験が必要です。
そしてその結果を評価する仕組みがあればこそ、前向きに取り組む動機になります。

特にデジタルネイティブとも呼ばれるミレニアル世代、若い世代は、会社への帰属意識よりも自由主義であったり、個人主義である反面横との仲間意識が強かったり、社会に対する貢献意欲が高いといった特徴があります。

上から「若い人」を変えようと虚しい努力を続けるよりも、「今の若い人はこうした価値観をもっているんだ」という前提の上で、戦力としてうまく活かしていく方策が大切です。
ですから自ら貢献したいという意欲をもっと大切にして自主性を尊重したり、同世代の仲間同士の横のつながりを活かすような工夫をしたり、さらには成果を上げることのできる、能力ある職員をしっかりと評価する仕組みが必要です。

なかなか近年では求人を出しても選べるほども応募がないと伺っております。
世代間で価値観にも大きな違いがありますが、若い世代が現場で生き生きと活躍する姿は、同世代や後輩が自分も働きたいと感じる組織づくりや、一緒に協働する関係機関の町政の評価にもつながるのではないでしょうか。

こうした観点から項目5として、能力ある職員が意欲を持って力を発揮できるよう、職員提案制度を創設したり、本人の異動希望を聴取するのはいかがでしょうか。
もちろん提案するからにはしっかりと実現させるまで担当にとどめおき、やりとげる力をつけてもらうことも大事です。
自ら何を課題として設定し、何を成果とするかまで考えさせ、実行させ、評価する。
ただし最終的な責任は上司がとる。
上は大胆なアイディアでも受け止める度量をもって、まずはやらせて結果を評価する。
こうした考えの仕組み化です。

項目6ですが、周知の通り今はどの地方自治体も厳しい財政と人員体制です。
一方、先に申し上げたような社会の世界的な大きな変化への対応や、また従来家族や企業が担ってきたセーフティネットの代わりが求められたりと、行政に求められる役割は大きくなる一方です。
こうした現状においては、従来の部署間の垣根を超えた本質的な課題解決能力が求められます。

それはつまり新たに課題を設定する力です。
様々な問題の根幹はどこにあるのか。
一旦部署のことは脇に置き、何をすることが部署を横断するような本質的な地域課題の解決になるのかと考える。
そんな有志による部署横断的な政策立案グループ、チームをつくるのはいかがでしょうか。

項目7として、当町の人事評価制度についてお聞きします。
こうした「人づくり」を実現するためには、意欲と能力をもつ人材を適切に評価する必要があります。
浦河町役場で求められる能力や人材像を言葉にして明確にして、評価する制度を設計しなければなりません。
人材像というのは私なりの表現では例えば「現場主義を徹底した上で自ら課題を設定し、部署横断的な問題解決をやり遂げる力のある職員」ということです。

職務によってはわかりやすい成果をあげられるわけではないかもしれません。
しかし例えば、日々の業務手順の改善といった視点でも良いわけです。
自ら目標を設定し、取り組むことはできるはずです。
その成果を評価する仕組みにすべきだと考えます。
当町における人事評価制度に対する見解をお聞かせ下さい。 

教育行政との連携


最後に3つ目の教育行政との連携の観点から伺います。項目8の質問です。

課題が明らかになれば一層の学びが必要になります。
解決のためには思いがけない発想や視点も必要になってくるでしょう。
技術革新や専門知識も課題解決のヒントになります。

それだけではありません。
学び方そのものを学ぶ場も大事になってきます。
つまり、何を学ぶかではなく、いかに学ぶのかを学ぶ必要があると感じます。

例えば、小学校でも英語やプログラミングの授業がはじまりますが、英語を学ぶときにただ英語を習得するのではなく、言語自体の学び方を習得すれば、コンピュータ言語であるプログラミングの理解も比較的容易になるでしょう。
学び方を習得していれば、一生かけてどんな問題にも取り組んでいけます。
そうした「人づくり」が必要です。 

以上の観点から「人づくり」には教育行政と密接な連携も不可欠だと考えます。
具体的には2点ほど提案いたします。

当町も日高として大学の多い文京区との連携を進めています。
オンラインキャンパスやサテライトキャンパスの実現の模索はできないでしょうか。
今、ふるさとワーキングホリデーで来ている大学生たちも地域貢献に積極的で、もっとできることはないかと言っていました。
田舎に魅力を感じ、貢献する意欲のある若い世代の力をぜひともお借りしたいではありませんか。

あるいは図書館を地域課題解決のための知の拠点と役割を位置づけ直すこともできないでしょうか。
文科省としても図書館をただ本を貸したりやリファレンスだけではない、「地域を支える情報拠点」を目指すべきものとし、図書館が発展するためには地域の課題解決や調査研究を支援できるようにサービスや運営を改革する取り組む必要性についても言及されています。

以上、「人づくり」についての質問とさせていただきます。よろしくお願い致します。


2018年3月17日土曜日

新年度予算に賛成討論。差別化と一点集中の戦略できちんと意思決定を

平成30年度予算が全会一致で可決されました。
予算というのは、もし否決されると新年度からすべての行政業務が滞ってしまうので、大抵は全員が賛成します。
が、強く訴えたいことがありましたので、賛成討論に立ちました。
以下、討論で発言した内容の骨子に大幅に加筆修正しましたので、ご覧ください。

新年度予算資料一式となると結構なボリュームです

ディフェンス重視で攻め手と決定力にかける予算編成


今回に限らずですが、浦河の予算で評価できる点としては、経常的経費の維持・充実に務め、堅実・着実に執行しているところです。
財政の観点からは、いずれ必要になるであろう大きな出費への準備が整っていないようにも感じますが、それほど大きな不安はないのではないかというのが今のところの認識です。
カンペキではないにしろ、子育て環境や高齢者福祉の充実、計画に沿ったインフラ整備、各種備品や修繕など骨格的な部分は一層の充実に努めています。
いわばまちづくりの守り=ディフェンスの部分は評価して良いと考えています。
ただ一方、政策予算とも言える攻め=オフェンスの部分は感心しません

昨年9月に立起表明した池田町長はその際に「交通」と「人づくり」に取り組むと仰っていました。
私もかねてより「人づくり」は大切だと考えており、今年の執行方針に期待していたところでした。
しかし町長からは「浦河の宝である「人」と「自然」を大事にしたい」という抽象的な想いが語られただけでした。
ちなみに「人づくり」については一般質問でも取り上げましたので、詳しくは別途。

「交通」と「人づくり」に取り組むならば、例えば「車がなくても暮らせるまちを目指す」とか「こんな人材を育てたり、採用していきたい」という方針や予算が組まれるべきです。
しかし残念ながらそういったことはまったくといっていいほど盛り込まれませんでした。

手探り迷走予算から脱皮し、差別化と一点集中を


浦河町は大小様々な新規事業を「手探り」で進めています。
しかしいずれの事業についても、いつまでたっても明確なビジョンが示されないばかりか、今更ながら調査をはじめたり、事業の方向性を見直すなど迷走感が否めません。
いずれの事業にせよ、トップが腹をくくって「意思決定」をすればすむことを、余計な時間と予算をかけて慎重に外堀を埋めて進めているようにも見えます。

今、浦河町行政に求められているのは、もっとも重要な政策に思い切って予算と人と時間を集中的に投下し、その重要性をしっかりと説明しながら、反対にあってでもスピード感をもって進めていく、そうした覚悟をもった「意思決定」ではないでしょうか。
3期目を迎える池田町政であればなおさらではないでしょうか。
つまり、あらゆる情報が集積する行政でしかできない意思決定というものがあるはずなのです。
そして意思決定とはときに、何をするかを決めることではなく、何をしないかを決めることです。

私たちの住む浦河町の人口はこの50年間減り続け、実質的な労働人口で言えばもはや100年前の水準だといえるでしょう。
さらに毎年約200人ずつ、想定よりも早いスピードで人口減少が進んでいます。
まずは「浦河はうまくいっていない」という現状を認め、「なぜうまくいかないのか」を総括してから進まなければなりません。

浦河のような小さなまちが生き残り、発展していくためには、これまでの考え方は通用しないのではないでしょうか。
ばらばらと戦力の逐次投入をしてはならない。
第二次世界大戦で日本軍が敗北した主たる理由は、全方位に伸び切った戦線への戦力の逐次投入です。
浦河が同じ轍を踏むことはありません。

何か新しい分野に挑戦する際や、資金や人といった資源が限られる組織において必要な戦略は「差別化」と「一点集中」です。
私たちは、しっかりしたビジョンを持ち、覚悟を持ってその実現のための意思決定をし、弱者の戦略で泥臭く取り組むべきです。
副町長人事案の内容はまだ承知していませんが、新体制に釘を刺す意味でもこのようなことを強く訴え、賛成討論としました。
来年以降はしっかりと取り組んでいただきたいと願います。

未来図をつくる会にかける想い


予算全体に対する考えを述べる討論は、相当なプレッシャーがあります。
正直身体に残っている全エネルギーを費やしてしまいます。
こういう風にあらためて書き起こしてみると(伝え方も悪いので)どうしても批判と受け止められてしまうかと思います。
しかしそれでもなお伝えたいことがあると、本当に浦河に必要なことはこういうことではないかと、大きな提案と受け取っていただければ幸いです。

なお私自身は「未来図をつくる会」を主催する中で、その「もっとも重要な政策」をしっかりと見極めたいという想いもあります。
議会活動で得られる様々な知見を活かしながら、住民みなさんの想いをしっかりと紡いでいけるまちの「未来図」をつくるべく、鋭意取り組んでおります。
皆さまのご協力とご理解を賜りたいと思います。

2018年2月28日水曜日

タブレット、導入するならしっかりと。子どもたちに本当に必要なことに予算と時間を!

全小中学生に導入されているタブレット。
様々な方から現状をご報告いただいたり、ご意見頂戴しました。
ご協力ありがとうございました!

タブレット問題は新聞掲載も


本件は、先般2月23日(金)の厚生文教委員会でとりあげました。
すでに先週のことになってしまいましたが、新聞にも記事が掲載されていましたね。

日高報知に掲載された記事

「ネットがつながりにくい。」
「改善されたらしいが確認する授業時間も惜しい。」
「不具合ある度に対応に追われるから使えない。」
「そもそも週に一回使うかどうか。」

今回あらためてご意見を求めると、各方面から様々な声を頂戴しました。
低学年中心に喜んでドリルを問いている良い面もあるようですが、私のまわりではいまだにどちらかと言えば否定的な話を聞くことが多いです。

詳しく聞いてみると、パソコンが古すぎてタブレットで代替していたり、そもそもネット以前にテレビやプロジェクターが全クラスに配備されているわけではなかったり...
本当に現場とコミュニケーションがとれているのでしょうか。
膝をまじえて話をするところからはじめていただきたいものです。

解約できないタブレット、保守契約のないネット環境


ところでタブレットの契約は、小中学生全員にあたる1000台分。
リース料は5年間で総額約8000万円ですが、途中解約できないそうです。
と、まずそれに衝撃を受けました...

そしてネット回線の保守契約は特になし。
それにも個人的には衝撃が...

導入時、もっと丁寧に時間をかけて審議すべきだったのではないか。
わかっていれば強く反対するなり修正を求めるなりできたのに...。
という悔いが残りますが、もう今さらどうにもなりません。

導入時の委員会の記事はこちら↓から。

総合戦略で子育て助成が充実する一方、すべての小中学生にタブレット導入?


きちんと子どもたちに本当に必要なものに、未来につながることにお金をつかっていただきたい。
そしてせっかく導入するからには使える環境整備をしていただきたい。

教育委員会は未来の浦河を担う子どもたちを育てるという重大な責務を担っています。
社会で活躍できる大人を育てられるかどうか、双肩にかかっていると言っても過言ではなりません。
自ら自信と誇りをもって、子どもたちに恥ずかしくない姿勢で仕事に取り組んでいただきたい。

細かな提案まではできませんでしたが、引き続き今後の取組みを見守っていきたいと思います。

2018年2月26日月曜日

未来図ニュース第2号完成。次は3月8日(木)開催!

今年からはじめた「未来図をつくる会」。
2回目も21名のご参加をいただきました!
参加者のみなさんが写真撮影OKといってくれたので、今回は楽しげな雰囲気をニュースでもお伝えできます。

未来図ニュース第2号、完成!


2回目の今回は、初回にみんなで話し合ってでてきた浦河の未来に望むことの中から「浦河の良いところをもっと活かしたい」をもう少し話し合いました。
そもそも浦河の良いところってなんだろう?

というわけで、第2号の未来図ニュースをどうぞ!

第2号となる未来図ニュースです。

全国でも浦河にしかない地域資源という客観的なものもありますが、写真に残したい風景という想いがこもったものもありました。
「インドア派にも優しい田舎」なんてなかなかおもしろい視点もでてきましたね。

次は「じゃあその良いところが活かされている具体的な未来の姿ってどんなものだろう?」と考えていきます。
次は3月8日(木)開催です。

未来図をつくる会は毎月第二木曜日に東町ふれあい会館で実施します。
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきますよ。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.3
日時:2018年3月8日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。


2018年1月31日水曜日

未来図をつくる会...って何?未来図ニュースが完成。次回は2/8(木)!

今年からはじめた「未来図をつくる会」。
お陰様で初回は21名のご参加をいただき、和気あいあいとした雰囲気の中終えることができました。
今年一年はこの「未来図」をつくることに全力で取り組んでいきます!

前回の様子がわかる未来図ニュース完成!


いやでも急に未来図って...
そもそも何?なんでつくるの?

という方のためにご説明を...する前にまずはこちらをご覧ください。

未来図ニュース第一号完成!

未来図ニュースなるものをつくってみました。
なんとなく雰囲気が伝わるでしょうか?

武藤の説明はいくら言葉を費やしてもわかりづらい!
ので、イラスト多めのゆるめテイストでつくってもらっちゃいました。
すごい素敵に仕上がりました!

いかがでしょうか?
いつかこの白いウマくんに名前をつけてあげたいです。

明るい未来の姿を共有するために


ではあらためて、未来図とは何なのか。
なぜつくるのか。

未来図とは、みなさんが望む10年後の浦河の姿です。
10年後、自分や家族、浦河や世界はどうなっているでしょうか?
そのときにはどうなっていたいでしょうか?

当然ながら、せっかくならなるべく明るい未来を描きたいものです。
みなさんと一緒に明るい浦河の未来の姿を描きたい。
そしてより多くのみなさんと共有したい。

「浦河ってどんなまちなの?」と聞かれたら
「今こんなことやってるのさ」と楽しそうに、誇りをもって答えられるまちにしたい。
議員に立候補したときにお約束した「みんなでつくるまちの未来図」を一年かけて実現したいと思います。

とは言えあんまり堅苦しいものではありません。
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつつくっていきます。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.2
日時:2018年2月8日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。