2016年1月28日木曜日

議員定数調査特別委員会、定数削減するだけでは不十分では

昨日1月27日(水)の臨時会終了後、第一回目となる「議員定数調査特別委員会」が行われました。
当委員会は議長を除く17名の全議員で構成され、議場で開会されます。

❏ 委員会の今後の方針


事前に配布された議案としては下記のようなものでした。

1.議員定数について
(1)定数の意義について
(2)議員の職責について
(3)議会の役割について 
2.委員会中継について 
3.その他

 1については、荻野委員長から「まずは委員会として基本的な認識を共有し、整理する必要がある」との考えが示され、講師を招聘してお話を伺うのはどうかという提案がありました。

講師案は、前北海道町村議会事務局長である勢籏了三氏でした。
勢籏氏は単著で『地方議会の政務活動費』、その他議員定数に関する寄稿やいくつか地方自治に関する共著も書かれていらっしゃるようです。

私と木下議員は昨年当選したばかりの新人であり、ぜひお願いしたい旨を意見しました。
委員会として承認されたので、依頼事務と日程調整がすすめられます。
2の中継については、次回その講演から実施されます。

これから議論する中で様々な意見がでてくると思いますが、まずは町民からの関心も高いこの問題に対する現状での私の考え方を記しておきたいと思います。

❏ 議員定数の削減は必要


選挙前後の期間、本当にたくさんの方から「議員定数は削減しろ」との声をいただきました。

私自身、議員になる前から多いのではないかと漠然と感じていましたし、今回の無投票選挙をうけて減らす必要があると今でも考えています。
無投票ということはつまり、住人が自分たちの代表を選べないという状況であり、民意が適切に反映されないからです。

あえて大仰な言い方をすれば、民主主義の根幹を揺るがす事態と言えるかもしれません。
立候補者がこれだけ少ない中では、削減は必要です。

ところで私もわずか半年ほどではありますが、曲がりなりにも議会に身をおいてきました。
その短い経験を踏まえていわせていただければ、削減さえすれば町民の声が町政により届くようになるかといえば、そんなことはなさそうだ、というのが実感です。

❏ 削減するだけでは不十分


そもそもなぜ「定数を削減しろ」といわれる状況になるのでしょうか。
その言葉の本当の意味は、

議会が機能していない
議員に言ってもしょうがない

ということではないでしょうか。
そして、まわりからそう言われそうだからと立候補者があらわれず、議員の担い手不足につながるという悪循環ではないでしょうか。

そういう状況を改善するためには、単に議員定数を削減するだけでは不十分だと私は考えます。

問題の本質は、議会のあり方であり、議会に身をおく議員のなり手不足ではないでしょうか。
あるいは、議会や議員の役割が正しく伝わっていない可能性もあります。

これを解決するためにどうしたらよいかを議会として知恵をしぼって議論していくべきと考えています。
町民のみなさんにも一緒に考えていただける材料として、私の調べていることや知っていることもあわせてお伝えしていきたいと思っています。

議員のバイブル(?)『議員必携』を活用します


2016年1月27日水曜日

今年初の議会、旧野深小の処分は賛成多数で可決

本日1月27日(水)は第一回となる浦河町議会(臨時会)が開かれました。

議案は主に職員の人事異動に伴う一般会計と各種特別会計の補正予算でしたが、主な争点はこのブログでも何度か話題にした旧野深小学校の処分についてでした。

旧野深小学校跡地はサービス付高齢者住宅に?

旧野深小学校跡地はサービス付高齢者住宅に?(2)


❏ 処分の方法は適切だったか


結論からご報告すると、旧野深小学校跡地は総額5,376,000円で売却することに賛成多数で可決しました。
売却先は「株式会社看るの会」です。

登記先の「野深1番地の1」は旧野深小跡地の住所

反対は荻野、神原、木下、櫛桁、武藤の5名で、賛成はその他11名です。(1名欠席、議長除く)

質疑後には3名の反対討論があり、賛成討論はありませんでした。
私は討論には立ちませんでしたが、他の反対者と同様に町は募集のやり直しをすべきという意見でした。

町内にサービス付高齢者向け住宅ないし特別養護老人ホームが必要との認識は理解しますし、それに反対している議員はいません。
単に町有財産の処分の方法としていくつか問題点を指摘したまでであり、修正してやり直すわけにはいかなかったのか、今でも疑問です。

しかし決まったことは決まったことですので、今後の事業運営に期待をさせていただきます。

以下は報告として、私からの質問と答弁の内容を簡単にまとめておきました。
他の議員の質疑と重複しない部分、主に募集方法・要項に不備があったのではないかという視点から質問させていただきました。

※ 手元のメモ自体の間違いや勉強不足による見当違いがある可能性もあります。ご指摘いただければ適宜修正・注釈します。

❏ 具体的な質疑内容


1.公募型プロポーザルが適切だったのか?


公募型プロポーザルとは、提案内容を審査委員で審査したのち、最高得点者が優先交渉権のある随意契約の形と認識している。
その契約交渉が不調に終わった場合は、次点の候補者との交渉の余地もあるが、今回の募集要項にはその説明がなかったのはなぜか。

審査して最高得点者がそのまま決定するのは、プロポーザルではなく、総合評価による一般競争入札ではないか。

→ 今回のプロポーザルでは、最高得点者の企画を採用する方針だった。

2.「接触の禁止」の項目を設けなかったのはなぜか?


他の市町村では、審査する側と応募する側の事前のすり合わせを防ぐ目的で、双方の事前の「接触の禁止」を募集要項に盛り込む場合もあるが、今回なかったのはなぜか。
金額の打ち合わせを疑われる余地をつくってしまったのではないか。

→ 今回は一括売却にこだわらず部分売却等も提案可能だったため、問い合わせがあった場合に説明する必要があった。
金額の打ち合わせはしていない。

3.高額の参考価格提示は必要だったのか?


今回は「金額にこだわらず広く様々な提案を募りたい」とのことだったが、それならば6,400万円という高額の参考価格をわざわざ提示する必要はあったのか
むしろ他の提案の参入障壁となり、メリットはなかったのではないか。

→ 参考価格の提示は必須であったと考えている。

4.契約不履行の際はどうするのか?


今後20年間、契約者には提案内容どおりの事業を実施する義務や購入した土地や建物の勝手な売買や贈与の禁止が契約に盛り込まれている。
しかし事実上、低額の違約金(今回はわずか150万円)を払いさえすればそのような条件は無視できてしまうという契約内容という認識でよいか。

→ 契約不履行の際は違約金を払っていただくが、そうならないようにお願いしている。

5.審査委員は適切だったか?


医療と介護とはまったく異なるものである。
このため、元医療従事者による介護福祉施設の運営にあたっては、他の自治体では地域との軋轢が生まれているケースも多いと専門家から聞いている。
このような専門的知識をもって判断のできる外部の審査委員はいたのか。

→ 提案者にはヒアリングを行っており、しっかりと事業を実施していただけるものと判断している。

※ なお、別の議員からの質疑の答弁によれば、審査委員9名のうち、7名が町職員、2名が野深地区の代表者。
「新たに起業する未経験者に事業運営が可能か」の問いにも同様の答弁。


2016年1月23日土曜日

浦河高校生議会、町に遊び場と観光の提言

昨日1月23日(土)の午前中、浦河高校生議会が開催されました。
普段私たちが実際に使用している議場に少し緊張した面持ちの高校生たちが入場し、町長、教育長他の説明員を相手に全部で5班の発表がありました。


1.アエル再活用計画
2.エコロジーな公園で遊ぼう
3.浦河町に外国人を呼ぶ
4.フェスを開催しよう!
5.イルミネーションで冬の浦河をPR

どの班もきちんと調べたうえでの提言であり、とても素晴らしい発表でした。
真剣に取り組んでくれたと思いますので、その内容を紹介するとともに、野暮は承知で私からの簡単な感想を書いておきます。

全体の発表を通じて大きくわけると、分野としては「子どもの遊び場」と「観光」についての提言でした。
またすべてに共通しているのは「大胆な新企画」の提案という点でした。

❏ 子どもの遊び場


昨年実施された総合戦略のアンケート結果をみると、「子どもの遊び場の整備」は子育て世代、高校生ともに重点改善分野の上位にきています。
現役の高校生としてまさに一番身近に感じている問題意識が現れていて、あらためて浦河町がもっと真剣に取り組まなければならない課題だと感じました。

1.アエル再活用計画


まず1は、優駿の里アエルの公園部分をアスレチック化して観光客も来たくなるような場にするという提案でした。
高校生は現状のアエルを「サッカーと乗馬をするところ」「お年寄りが風呂にいくところ」「遊具がダサい」などと感じていると知ったのがひとつ発見でした。
そしてそんなちょっと疎遠に感じている場所を自分ごとに引きつけて提案してくれたことがよかったと思います。

2.エコロジーな公園で遊ぼう


2は潮見町や昌平町あたりの山を整地して再生可能エネルギーを活用した巨大な公園を新設する提案でした。
1でアエルは「立地が悪い」と課題を指摘していたのに対して、浦河町のど真ん中に市街地と同じくらいの規模の公園新設という大胆さが光りました。
公園そのものを発電施設にして売電による利益を見込むしたたかさがいいですね。

10~20年ほど前まではもっと町中に遊び場になるようなところが浦河にもあったと聞いています。
子どもの数が減り、子ども相手の商売は難しくなってきている現状ですが、だからこそ行政としてその環境づくりを支援していかなければならないのではないかと思います。

❏ 観光


3.浦河町に外国人を呼ぶ


3は外国人旅行者を誘致する施策の提案でした。
ツアー造成、外国語案内、お土産の開発の三点でしたが、何よりすばらしいと感じたのは「町内の案内を英語にするくらいなら高校生も手伝える」と自分にできることをセットで提案したことでした。
これは簡単そうにみえてなかなかできないことなので本当に頼もしいと感じました。町としても実現に向けて具体的に検討してほしいものです。

4.フェスを開催しよう!


4は若い人が集まるようなイベントを企画しようという提案でした。
音楽フェスやコスプレフェス、さらにはカラーラン肉フェスといった耳慣れないイベントも提案してくれました。
港まつりもいいけど、もっとよそからひとが来てくれるようなものを
という言葉には、もう少し真剣に耳を傾けるべきと感じました。

5.イルミネーションで冬の浦河をPR


5は冬の観光施策としてイルミネーションを活用したイベントの提案でした。
91万人を動員するなずなの里を具体例として紹介してくれました。
季節を問わず通年で楽しみをつくっていくことは、観光に限らず移住促進事業でも町民の日々の暮らしにとっても大事な視点ですよね。

❏ 大胆な新企画


どの班も大胆でおもいきった企画をしていくべきという考え方でした。
おそらくそれだけ今の高校生が浦河がすたれていっていると感じていたり、もっと活気のあるまちであってほしいという願いがあるのだろうと思います。

私としては発表を聞きながら、せっかく高校生がこのように一生懸命考えて発表まで取り組んでくれるのですから、町としてももう一歩深く、より積極的な関わりをつくっていけないかと考えていました。

今回もそうですが、過去の高校生議会でも観光についての提案が多いようです。
そうであれば例えば、この高校生議会を実施している選択科目「地域学習」もその興味に応じて観光に特化した授業を行ったり、行政への提案だけでなく高校生が主体となった事業の実施を後押しするような動きもできそうです。

今回の発表内容も高校生なりにきちんと調べてはいますが、単なるイベントPR型から脱却したマーケティングにもとづく観光戦略という方針を示した浦河町の観光行政と連動していれば、より深い発表になったはずです。

簡単なSWOT分析だけでもしていれば、各班で浦河の観光の問題点を共有し、より効果的な提案ができていたはずです。
また一発逆転の地方活性化などというものはありえないのですから、その点の指導はしっかりしてほしいと願います。

外部の専門家による授業等も織り込んだ、よりよい地域学習のあり方を議論していきたいところです。


2016年1月11日月曜日

「北海道の隠れた財宝」浦河の風景が次々と世界に。

前回の定例会では観光について質問させていただきました。
日高地方は従来より北海道の中でも観光地として知られているとは言い難いのですが、昨今の各自治体や民間事業者による様々な取り組みにより少しずつ盛り上がってきていると感じています。

私自身も微力ながら貢献するべく、お客様が浦河にいらっしゃった際には可能な限りご案内しています。
今回は昨年ご案内したおふたりのことをご紹介します。

世界的風景写真家の写真集に掲載


お一人目は世界的に高く評価されている風景写真家のマイケル・ケンナ(Michael Kenna)さんです。
ケンナさんは個人的にも大好きな写真家で、札幌で展示があったときにはおもわず写真集を購入してしまったほどです。

『風景に刻まれた記憶』展の写真集

北海道が大好きで毎年のようにいらっしゃっていますが、昨年の5月に浦河にもいらっしゃり飛び上がるほど嬉しかったです。
伐採されてしまった屈斜路湖畔の「ケンナの木」の報道でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

「源氏物語をイメージしてるんだけど、一本の木をバックに月が流れていくような感じ」

と聞いた時は正直よくわかりませんでしたが、完成した写真を拝見したら「なるほど!」と合点がいきました。
そのときの写真は下記のウェブサイト等から確認することができます。

Michael Kenna公式ウェブサイト

Dolby Chadwick Gallery掲載写真


最新の写真集『forms of JAPAN(拙訳:日本の形)』ではなんと最後のページに使われたと聞いています。(まだ入手できておらず、未確認です)

コーディネーターであるHokkaido PhotoGuideの加藤さんによれば、ケンナさんの撮影地を案内する仕事の相談も受けているとのことで、新たな観光の形も期待できそうです。

シンガポールのウェブマガジンに情報発信


お二人目はシンガポールのウェブマガジンTheSmartLocalのフォトブロガーであるジャンセン(Jensen Chua)さんです。
ジャンセンさんは北海道開発局の事業でシンガポールから北海道に招聘されていたのですが、滞在を延長したプライベートの時間で来ていただきました。
11月の寒い中でしたが、様似と浦河をご案内しました。

その際、昨年晴れて世界ジオパークにも認定されたアポイ岳ももちろん気に入っていただきました。
ところが、浦河の魚や昆布を干す風景、満天の星空、カゴメでいっぱいの空と海、そしてもちろん走りまわるサラブレッドのいる風景といった、浦河に住む私たちにとって当たり前の風景を前によりたくさんの写真を撮影されていました。

そして、日高のことを「北海道の隠れた財宝」「写真家にとっての天国」と仰っていただきました。
仕事ではなかったにも関わらず、ご自身のブログにもその様子を掲載いただき、ただのリップ・サービスではなかったと実感した次第です。

Hidaka, Hokkaido's Hidden Gem | jensenchua


そして本日のことですが、少し短いバージョンがキャノン・シンガポールが運営するCannon EOS Worldにも転載されたとジャンセンさんから連絡を受けました。
これは今回の滞在中キャノンから世界で唯一のレンズを借りて撮影していたことがきっかけのようです。

まさか自分の顔がトップとは思いませんでした

追って前述のウェブマガジンTheSmartLocalにも同内容で転載されるということで、さらに注目が高まりそうです。

このように浦河の風景が次々と世界に紹介されています。
図らずも、私自身も地域おこし協力隊として浦河に着任した直後、浦河を「北海道のラスト・フロンティア」と呼んで札幌でイベントを実施したことがあります。
ジャンセンさんも似たような見方で少し驚きました。

とにかく、まだまだ知られていないたくさんの魅力が浦河、日高にはあります。
遠くからであればあるほど特にそう感じることでしょう。
本当に喜んでいただきましたし、もっと多くの方々にも喜んでいただきたいところです。

しかし特に海外からのお客様を受け入れる体制がまだ不十分で、地域的な気運も高まっていないと感じています。

観光は行政が主導しても失敗してしまいがちです。
まずは自分の知り合いや友人に浦河のいいところを紹介したり、案内することも観光まちづくりの第一歩になりますよね!
みなさんはお客さんが来た時に浦河のどこを案内するでしょうか?

そんなことを考えるきっかけになると嬉しいです。

【2016/1/12 追記】
また、参加した私の友人からも好評だった「うらかわで短期集中乗馬レッスン」参加者の募集がはじまっています。
現地集合・解散でお得な料金となっておりますので、興味のある方はご覧ください。


2016年1月8日金曜日

去年の反省と2016年の3つの抱負

あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年末から始めたこのブログですが、ありがたいことに応援の声をいくつか頂戴しております。
「あれ、知らなかったよ」
「あの話ってどうなってるの?」
投稿がきっかけでそんな話になることもありました。
町外の方々から助言もいただきました。

私自身も何もかもはじめてでわからないことばかりの中ではありますが、ささやからながら私なりに役立てる方法のひとつとして当面は続けていきたいと思っています。

はじめて新年交礼会に出席もしました

新年ですので、それを含め昨年の反省と今年一年を議員として何をどう取り組んでいくのかを記しておきます。

昨年の反省


まず、行政を業務全般に渡って把握することは不可能だということがわかりました。

昨年5月に浦河町議会議員を拝命しましたが、わずか半年で小さな本棚がひとつ埋まってしまうほどの書類が手渡されるとは思ってもみませんでした。
いくつか(ひとつでも大変です)テーマを決めて取り組んでいかなければ何もできないままになってしまいそうです。

「一期目はとりあえず様子見だよ」

なんてあちこちで言われたりもしますし、確かにいますぐは何も形にできないかもしれません。

しかし、例え結果が出なくても自分なりに取り組んでいく方針を持つことが大事だと思いました。
これは何をしていても当たり前のことかもしれませんが、昨年はあらゆることに精一杯でそこまで考える余裕がありませんでした。

初心にかえり、考えてみました。

2016年の抱負


1.町民ときちんと話し合う仕組みづくり


あらためて立候補のときのパンフレットを見直しました。

色々とまわりくどいことが書いてあるのですが、結局のところ
「行政と町民との間のコミュニケーションをもっと円滑にしたい」
ということではないかと気づきました。(いまさらですみません)

このブログもいま議会で議論していることをお伝えする場のひとつにしたいのですが、町民の方から「それで、私たちはどう声をあげればいいの?」と聞かれました。
議員に伝えたり請願や陳情など既存の方法もありますが、知られていなかったり機能していなかったりするからこその声だと思います。

この程度のいち議員の取り組みだけでなく、行政自体がもっと情報発信をすると同時に、きちんと声を聞く体制づくりが必要だと感じています。
今年は少しずつ調べつつ、少なくとも先進地の視察はしたいです。

またこのブログは月5本として年間60本の投稿を目標にします。
報告と意見を書くだけでも相当な時間を要することがわかりましたが、議会での議論の要点をリアルタイムでできる限りわかりやすい文章でお伝えしていきたいです。

2.議会のあり方の再考


これも立候補の際に訴えていた議員定数削減のことを踏まえたものです。

本当にたくさんの町民の方が削減を訴えていますし、確かに現在の18名は多過ぎます。
もちろん削減は訴えていくのですが、実際に半年間議員をやってみて「定数削減で問題は解決するのだろうか」と感じています。

つまり、町民が「議会は機能していない」と感じる要因は定数の問題なのだろうか、ということです。

現時点での意見としては、会派制の解消が必要ではないかと考えています。
さらっと書きましたが、かなりハードルの高い課題です。

しかし、せっかく議員定数を議論する特別委員会も設けられたので、この機会に町民のみなさんにもこの場で一緒に考えて頂ければと思っています。
今後もう少し詳しく掘り下げていきます。

3.「誇り」を持てるまちづくり


上記の二点は要するに町政の機能や意思決定のあり方を変えることです。

委員会や本会議でも個々の議案についても意見は述べていきますが、私ひとりの意見では変わりません。
本当に変えるためには
「町や議員に言っても何も変わらない」
と町民が諦めてしまっている状況をまず変えていく必要があるように思います。
その状況を変えるための仕組みづくりです。

では、仮にその状況が改善されたとして、どういう町にしていくのか。
まちの未来図をどう描くのか。

はっきり言ってこれはまだ全然わかりません。
上記のような仕組みができれば、もしかすると「まちの未来図」など必要すらないかもしれません。

しかし、少なくとも浦河に住んでいる町民や出身者が
「浦河っていいとこだよ」
と誇りを持てる町になるといいなと思っています。

そのために私に何ができるかわかりませんが、議会なのか、議会以外なのか、何かわくわくするような動きが起こせるといいなと思います。
これも選挙のときに応援していただいた方々から「なんかわくわくする」と言っていただいたことにつながります。

昨年は自分があれもこれもはできないことを実感した一年でした。
できることは、本当に数少ない。

だからこそ、あらためて自分の役割を見極めながら考え、行動していきたいと思います。
このブログもまず今年一年、お付き合いのほどよろしくお願い致します。